
4ヶ月ぶりのダナンはなんだか思っていた以上に大きく変わっていた。
なくなったビルに、新しい交通ルール。
建てかけのビルが空を隠していく。
もちろん変わらないこともある。
いつものホテルの部屋は今回も同じだし、バインミー屋のおばちゃんも「髪切ったの?」って、
そんな他愛もない会話ができることがうれしい。
それから、仕事が忙しいのも相変わらず。
変わること、変わらないことがある。
そんなことは当たり前で、変わらない毎日に飽き飽きしていたし、この国の変化はきっと前進なのだ。
それでも、その変化に追いつけないことも多い。
急激に増え過ぎた車に対応できない道路の混雑に、足りないバイク置き場。
工事だらけの街中でいたるところに積み上がったままのレンガと砂山。
誰もがiPhoneを手にしているのに、雨が降る度に川のようになる道路は相変わらず。
変わらずにいてほしいと思うのは、きっと外の人間の勝手だろう。
変わらずにいたいと思うのは、現実逃避なのだ。
そんなセンチメンタルな私をよそに、周りの状況は少しずつ変化していく。
そして決断を迫る“大人たち”。
いつまでもふらふらしてどうするんだ、とひどく真っ当なことを問いかける。
仕事を終えて帰ったホテルの部屋で、毎晩お寺の鐘の音を聞いていた。
1日をリセットするように響く、低く長い音。
今はもうその音も聞こえない。
あの音を聞く度、残りの日数を数えて切なくなったあの頃。
私の心持ちもあの頃とは少し違うのだ。
と、思っていた1ヶ月前。
またしても、いつの間にか1ヶ月が経っていて、時間の早さにただただ慄くしかないのだけれど、
つまり、きっと、そういう時なのだ。
変化を受け入れるための時間。
次への一歩を踏み出すための時間。
これはきっと終わりのはじまりだ。
